
こんにちは。アートメイク看護師の田畑早織(たばたさおり)です。
アートメイクは、眉・アイライン・リップに色を入れるだけの技術ではありません。
一人ひとり異なる骨格や筋肉の動き、表情の癖、日々のライフスタイルを丁寧に読み取り、 その方だけの美しさを自然に引き出す、『素顔をデザインする』という繊細な技術です。
施術を通してお伝えしたいのは、『素顔でも自信をもって過ごせる心地よさ』です。少しの変化が、日常にそっと寄り添い、表情や気持ちを前向きに導いてくれることを、私は日々の施術の中で実感しています。
本コラムでは、そんなアートメイクの奥深い魅力や、私が大切にしている考え方、そして実際の施術にまつわるあれこれについて、わかりやすくお伝えしていきます。
はじめての方にも安心して読んでいただける内容となっておりますので、どうぞゆっくりご覧ください。
アートメイクは、眉・アイライン・唇の皮膚のごく浅い層に色素を繊細に注入し、汗や水に強く、メイクのような自然な美しさを長期間保つ技術です。日本ではアートメイクは医療行為に該当します。
そのため医師の指示・管理のもとで施術をします。安全性水準の確保・デザイン・技術力・知識などの総合力を求められる施術でもあります。
眉・アイライン・リップなどのパーツに対し、一人ひとりの骨格・表情・肌の色に合わせて、オーダーメイドでデザインを行うため、仕上がりはあくまでも自然で、表情に溶け込むような美しさが特徴です。
「素顔でも自信が持てる顔立ちを手に入れたい」「加齢や体調の変化で薄くなった眉、描きにくくなったアイライン、唇に自然な彩りを与えたい」といったお悩みに、アートメイクは上質な選択肢となります。
また、アートメイクは時間の経過とともにやわらかく薄まっていくため、年齢やライフスタイルの変化に合わせて、仕上がりの印象を整えることができます。
「刺青メイク」から「更新できる素肌メイク」へ
技術・医療・法規制が交差しながら進んできた軌跡をひも解くと、
今の"ナチュラル&セーフティ"に行き着くまでの理由が見えてきます。
紀元前の古代中国では、眉を濃く染めることで財や幸運を呼び込む――そんな人相学の考え方がありました。 植物性の染料を皮膚に浸透させる"眉染め"が、現代アートメイクの原型とされます。
20世紀初頭、アメリカでタトゥー用の機器を応用するかたちで、「Permanent Makeup(パーマネントメイクアップ)」という技術が誕生しました。
皮膚の深い部分に色素を入れるため、一度入れるとほぼ消えずに残り、時間の経過とともに色素が青緑色等への変色やデザインの修正が難しいといった課題もありました。
ちなみに、この「Permanent Makeup」は海外では一般的な呼び方で、日本ではより繊細で自然な仕上がりを目指した進化形として「アートメイク」という名前が使われています。
厚生労働省の通達で医師または医師の指示・管理下にある看護師のみ施術可と定義。
医療機関へ舵を切ったことが 安全性の飛躍につながります。
ほんの十数年前まで、アートメイクといえば「くっきり濃い眉がずっと残る」「時間がたつと青く変わる」─そんなイメージを持つ人が多かったはずです。ところが今は、技術と色素の進歩に伴いぱっと見ただけではアートメイクだと気づかれないほど自然です。
「ずっと消えない刺青」だったかつてのアートメイクは、"自分の顔に自然になじみ、違和感なく美しさが続くもの"へと、大きく進化しました。
眉・アイライン・唇を美しく整える"美容目的"のアートメイクに対し、医療的なサポートを目的とした技術は「パラメディカル・アートメイク」と呼ばれています。たとえば、抗がん剤治療の前後に行う眉のアートメイクや、乳がん術後のお胸へのアートメイク(口唇口蓋裂、傷跡、白斑)など、
外見にまつわるお悩みをやさしくカバーし、心のケアやQOL(生活の質)の回復を支えることを目的として行われます。アートメイクはいま、"装飾"という枠を超え、機能の補完と心の回復を担う医療の一端として、その役割を広げつつあります。
「いつも同じメイクが朝から完成している」そんな快適さを、アートメイクで。
毎朝のメイク時間、ほんの数分かもしれませんが、積み重なると意外と大きな負担になっていませんか?
特に眉やアイラインなどは「左右差を整えるのに時間がかかる」「毎回うまくいかない」と感じている方も多いはずです。
アートメイクを取り入れることで、スッピンでも自然な印象をキープでき、朝のメイク時間を大幅に短縮することが可能になります。
たとえば――
など、毎日の生活が驚くほど快適に。
「メイクしなきゃ」が「このままで大丈夫」になると、心にも時間にも余裕が生まれます。アートメイクは、ただの美容施術ではなく、"自分の時間を取り戻す"ための新しい選択肢なのです。
ライフスタイルに合わせてアップデートできる。
アートメイクは時間とともに少しずつ薄くなっていくのが特徴です。これは、色素を皮膚のごく浅い層に入れているため、肌の新陳代謝とともに、色素は少しずつ分解・排出されていきます。
施術箇所によって持続する期間は異なります。あくまで目安ですが、以下のような期間が一般的です
アートメイクの色は肌のターンオーバー(代謝)によって少しずつ排出されます。
以下のような要素が、アートメイクの色持ちに影響します。
アートメイクは1回で完成ではなく、2回~3回の施術で色や形をしっかり整えるのが一般的です。その後も1〜3年ごとのメンテナンスで美しさを保ちます。
眉毛のアートメイクは、眉の形や濃さを整えることで顔の印象を美しく引き立てる施術です。眉は顔全体の印象を大きく左右する重要な部位です。
当院では、一人おひとりの骨格・筋肉の動き・眉毛の生え方を丁寧に見極め、自然な立体感と左右バランスを重視したデザインをご提案しています。
まるで"もともと美しい眉"かのような仕上がりは、スッピンの自信にもつながります。
パウダー:パウダーアイブロウでメイクしたようなふわっとした印象に仕上げます。
パウダー×毛並み:眉毛がなくなった箇所に1本1本毛が生えているように描き表現しさらにパウダーアイブロウでメイクをしたように仕上げます。
当院では3回の施術がおすすめです。
1回ごとに色味や形を微調整しながら、定着を安定させていきます
1回目:眉のデザインと土台作りです。
2回目:1回目でお作りした眉でお過ごしになってご希望に沿い眉を整えます。
3回目:より細かく調整しデザイン、お色味、ぼかし具合を整えます。
3回で完成するオートクチュール方法です。
・眉メイクがうまく描けない方
・左右差が気になる方
・ノーメイクでも整った印象を保ちたい方
アイラインのアートメイクは、まつ毛の生え際にごく繊細なラインを入れることで、目元の印象を自然に引き立てる施術です。
メイクで引くラインとは異なり、"ノーメイクでも美しい目元"を叶えるため、ナチュラル派の方にも選ばれています。
汗や皮脂でにじむことがないため、スポーツや多忙なライフスタイルの方にもおすすめです。
上アイライン:まつげの生え際に沿って繊細にラインを入れることで、目元に自然な立体感と印象を与えます。すっぴんでも"目力"を感じられる仕上がりになります。
下アイライン:下まぶたの際にほんのり色を入れることで、まつ毛が増えたように表現します。下まつ毛がほとんど生えていない方でも自然に見えます。
当院では2回の施術がおすすめです。
1回目の施術だけでは肌のターンオーバーや個人差により、色ムラや薄れが生じることがあります。2回施することで、色素がより均一かつ自然に定着し、持続性が高まります。また、2回目にデザインを補正し、よりまつ毛に馴染むアイラインを演出します。
・目元に印象を持たせたい方
・アイメイクの手間を減らしたい方
・汗や皮脂でアイラインが落ちやすい方
リップアートメイクは、自然な血色感を与える施術です。
当院では、パーソナルカラーや肌色に合わせて色素を調整し、唇だけが浮かない上品なトーンをご提案します。くすみや左右差が気になる方にもおすすめです。リップメイクの手間が減るだけでなく、表情まで明るく見せてくれるとご好評をいただいています。
当院では2回の施術がおすすめです。
1回目は唇に明るさが出る様に整え、2回目に唇に鮮やかさが加わる様に施術を行う事でより美しくナチュラルな唇へと導きます。
・くすみや色ムラが気になっている方
・自然な血色感が欲しい方
・お食事中に唇のお色味が気になる方
「清潔感と自信を支える、男性のためのアートメイク」
近年、ビジネスやプライベートでの印象をより良くしたいと考える男性の間で、アートメイクへの関心が高まっています。当院では、自然さを最優先にした"バレない仕上がりを大切に、男性の骨格や毛流れに合わせた眉デザインや、目元を引き締める繊細なアイラインなど、メンズ向けの施術もご提案しています。
「眉が薄く、整えても印象が弱い」「営業や人前で話す仕事なので、清潔感をアップさせたい」などのお悩みにも対応しています。ナチュラルに"整って見える顔"を目指す方に、医療アートメイクは有効な選択肢です。
"自然で美しく、そして安心"----医師とアーティストが連携する、美容と医療のワンストップアートメイク
アンティアージュ吉祥寺クリニックでは、仕上がりの美しさはもちろん、安心・安全な医療体制のもとでアートメイクを提供しています。数あるクリニックの中から当院が選ばれる理由には、確かな根拠があります。
医療機関ならではの体制で、万一の皮膚トラブルや不安にもその場で医師が対応します。施術前後のケアも安心です。
肌色・骨格・表情筋、さらにメイク習慣やライフスタイルまですべてを考慮し、オートクチュールのような"その人だけの美しさ"を引き出す流行に左右されないアートメイクを提供。色彩学や新技術の講習にも積極的に取り組み、常に最新かつ最適な施術を追求。技術と感性の研鑽を重ねながら、「美しさと安心」をお届けしています。
表面麻酔+繊細な施術で、痛みに配慮したアートメイクを行っています。施術中の痛みはごくわずかで、「思ったより痛くなかった」「眠ってしまうほどリラックスできた」とのお声も多数いただいております。また、施術直後の赤みや腫れも最小限に抑えられるため、日常生活への影響もほとんどありません。アートメイクが初めての方も、安心してお受けいただけます。
「形を変えたい」「昔の色が残って気になる」―そんなお悩みにも対応します。他院で施術されたアートメイクの除去・修正にも対応しています。
当院は美容皮膚科・形成外科クリニックでありアートメイクだけでなくお肌のお悩み等も対応しています。アートメイクから美容治療までを一つのクリニックで完結できる点は、同院ならではの強みです。
仕上がりの美しさと医療の安心感、その両方を大切にしたい方に
アンティアージュ吉祥寺クリニックでは、アートメイクを"医療+アート"としてとらえ、長く愛せる仕上がりをご提供しています。
カウンセリングからアフターケアまで、丁寧にサポートします。
はじめてのアートメイクは、不安や疑問があって当然です。アンティアージュ吉祥寺クリニックでは、ひとつひとつの工程を丁寧にご案内しながら、安心して施術を受けていただけるよう心がけています。
お電話にてご予約いただきます。
施術前には、医師による体調・肌状態の確認と、アートメイクアーティストによる丁寧なカウンセリングを行います。ご希望のデザインやお悩みをじっくり伺いながら、お顔立ちやライフスタイルに合わせた最適な施術プランをご提案いたします。仕上がりのイメージや色味、形の細かなご要望も、どうぞ遠慮なくお聞かせください。
施術前にはお痛みと皮膚への負担を最小限にするため、表面麻酔を行います。痛みが心配な方でも安心してお受けいただけます。
施術時間(初回)
初回はカウンセリングを丁寧に行うため、比較的ゆとりをもったお時間をいただいております。
2回目以降は施術のみとなるため、上記よりも短時間で終了する場合がほとんどです。
当日の過ごし方や洗顔・メイクのタイミング、色素の定着を高めるための注意点などを、わかりやすくご案内いたします。また、医師が処方した薬剤は、指示に従って患部へ適切にご使用ください。
安全かつ美しい仕上がりのために、アフターケアも大切にしていただくようお願いしております。
アートメイクは「一度きり」で終わりではなく、一緒につくり上げるプロセスです。
丁寧なカウンセリングと確かな技術で、お客様一人ひとりにぴったりの"素顔の美しさ"をサポートします。
正しい知識とケアで、アートメイクをより安全に
アートメイクは医療行為であり、安全性の高い施術ではありますが、肌に針を使用する以上、一定のリスクや注意点があるのも事実です。
施術を受ける前に、以下のポイントをしっかりご確認ください。
当院では、医師が事前に肌の状態や既往歴を確認し、安全に施術を行えるかを丁寧に判断いたします。
以下のような状態のときは、施術を見合わせることをおすすめします。
※重要な予定がある場合は、最低でも2週間以上前の施術をおすすめします。
基礎疾患をお持ちの方は主治医にご確認をされてからのご来院をお願い致します。
アートメイク直後は、色素の定着と皮膚の回復が進む大切な時期です。
以下のような行動は避けてください。
安心してアートメイクを受けていただくために、施術前後の正しい知識と準備がとても大切です。ご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。
その他、気になることがあれば何でもご相談ください。
一人ひとりの疑問に丁寧にお応えしながら、安心して施術を受けられるようサポートいたします。
アートメイクについてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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PROFILE
アートメイク看護師 田畑 早織(たばた さおり)
国家資格である正看護師免許。美容看護師としてのキャリアも10年以上と経験豊富。多岐に渡る講習に参加し自己研磨を重ねている。
長年にわたり病院やクリニックで医療現場に携わってきた経験をもとに、皮膚構造や衛生管理、安全な施術プロセスを深く理解したうえで、質の高いアートメイクを提供しています。
ただ「描く」のではなく、肌質・骨格・ライフスタイル・表情筋の動きまでを総合的に見極め、一人ひとりに合わせた"似合わせデザイン"を丁寧にご提案。
医療従事者としての確かな知識と、アーティストとしての感性の両立により、多くの患者様に安心と満足をお届けしています。
院長 太田 智之(おおた ともゆき)
杏林大学医学部卒業
杏林大学医学部付属病院にて研修
杏林大学医学部付属病院形成外科
旭中央病院形成外科
東京警察病院形成外科
日本形成外科学会認定専門医
サーマクール認定医
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容皮膚科学会
アンティアージュ吉祥寺クリニック
東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-1-12 第2小野山ビル5F
TEL:0422-23-2211(電話受付時間10:00~19:00)
吉祥寺駅北口から 徒歩1分
[ 吉祥寺駅までの交通機関 ]
渋谷駅から 京王井の頭線急行で17分
新宿駅から JR中央線快速で15分